無課金こそ至高。有料アプリは使用するべからず。そんなことを思っていた時期が僕にもありました。
最初っからわしの言うことを聞いておけばよかったんやで。いつまでもパスワード管理ソフトなんかで消耗してるから稼げないんやで。
前回の記事の続きです。
セキュリティの重要性に目覚めてから、これらのツールを1ヶ月以上使用し徹底的に比較検討しました。
めちゃくちゃ疲れましたが最終的に1Passwordを選びました。
1PasswordとBitwardenの特徴を共有し、皆さんのパスワード管理ツール選びに少しでも役立つ情報を提供できればと思います。
【結論】イメージ
1Password>>Bitwarden>>>>>Chrome Safari付属管理ソフト
一度パスワード管理ソフトを使うともう付属のパスワード管理ソフトを使う気にはなれなくなります。
Bitwardenは無料なので全員が乗り換えたほうが良いと思います。
Bitwarden 1Password共通の良いところ
1PasswordとBitwardenには、明確な分かりやすい便利な機能がいくつかあります。これらの機能は、Google ChromeやSafariなどのブラウザに付属する基本的なパスワード管理ツールでは提供されていないものが多いです。
マルチブラウザ対応
1PasswordとBitwardenは、ChromeやFirefox、さらにはAndroidやiPhoneなど、どのデバイスからでもログインパスワードを共有できます。これが一番のメリットです。
パスワード自動生成機能
絶対に不正ログインされないくらい長いパスワードを自動生成してくれます。これでパスワードを使いまわしする生活から開放へ。ワンクリックで入力可能。頻繁にパスワードの変更を促してくるサイトもこれでストレスフリー。
パスワード変更履歴
過去に使用したパスワードの履歴を確認できます。またランダム生成したパスワードも、過去にどんなランダム文字列を生成したか残ります。
間違えてパスワードを上書きしても大丈夫。ちゃんと履歴が残っています。
タグ機能やメモ機能
パスワードの管理をより細かく、カスタマイズできます。
2段階認証機能付き
専用パスワード管理ツールには、「2段階認証」というセキュリティ機能が備わっています。
Google authenticatorやAuthyと同じ機能。
この追加の6桁のコードを別のアプリで生成➡わざわざスマホを見てコピペをするのが面倒ですが、1PasswordやBitwardenでは、このコードを直接アプリから取得し、ログインID、パスワードと共に簡単に貼り付けることができます。PCは自動入力も対応。
パスキーでマルチ端末ログイン可能
これらのツールは「パスキー」という機能にも対応しています。パスキーとは、秘密鍵を端末に保存することでワンクリックでログイン出来る次世代の方式です。
かなり便利なのですが、大して普及しない原因がパスキーが保存される箇所がどこになるかわかりにくい点だと思います。
- Chromeパスワードマネージャに保存➡Androidデバイス限定
- iCloudキーチェーンに保存➡iOS限定 (最近Chromeアドオンも誕生)
- Windows Helloに保存➡ローカルWindowsパソコン限定
1PasswordやBitwardenに保存しておくと、様々なデバイスで共用可能。簡単にログインできます。
OS付属パスワードマネージャでパスキーを保存するとAndroid、Windows、iOS間で共用出来ない呪縛から開放されます
もし1PasswordかBitwardenをスマホにインストールしていれば、パスワード管理ソフトにパスキーが保存されます。スマホを初期化しても大丈夫。ブラウザアドオン経由でPCからもパスキーでログイン可能。
これらの機能によって、1PasswordとBitwardenは、使いやすさとセキュリティの両方を提供しています。Google ChromeやSafariの標準のパスワード管理ツールと比べて、より高度で便利なオプションを提供しています。
1Passwordだけのメリット
1GBのファイルストレージ
ファイルストレージ付きです。動画もアップロード出来たのでなんでもアップロード出来るとおもいます。
免許証のコピーや書類などの大切なファイルをアップロードしておけます。
Bitwardenでアップロードしようとすると有料になり、無料で使える大きなアドバンテージがなくなります。
セキュリティアラート
弱いパスワードや漏洩したパスワード、パスキーの使用可否を教えてくれます。
こういうのをBitwardenは教えてくれません。
今までに再利用したパスワードは1000を超えていました。はっきり言って最悪です。早急に改善しなければなりません。
有料級のUI
情報が一覧でまとまり、見やすいデザインです。
Bitwardenでも良いですが面白みに欠けます。それに直感的でないです。
1Passwordはカテゴリがかなり細分化されており基本的に何でも入れておけます。
例えば免許証を写真つきで保存しておけばスマホで毎回写真撮影しなくても良くなります。
スマホアプリの使いやすさ
細かいですがAndroidでは1Passwordを起動した後、下にスワイプするだけでブラウザに戻れて楽です。
登録手順も少なくて良いです。ランダムパスワードの生成、コピーが1Passwordのほうが簡単です。
メールアドレス 複数選択可能
1Passwordはメールアドレスを複数登録しておくとGmailアドレスやYahooアドレスが候補に表示されます。Bitwardenはメインアドレスしか表示されません。
アーカイブがある
ログイン情報を削除しようか迷ったとき、アーカイブを選択しておけば自動入力候補に表示されなくなり、しかもいつでも後で戻せます。Bitwardenは削除しかありません。
iPhoneはログインID パスワードの入力がパスキー含め完璧に動作
iPhoneのSafariで使うとPC並みに完璧に動作します。iPhoneなら1Password一択だと思います。
アップルの従業員は全員に提供されているらしいです⏬
Bitwardenだけのメリット
完全無料
1Passwordと比較して、Bitwardenは無料で十分利用できます。1Passwordは300円から500円です。
AndroidのログインIDとパスワードの自動入力
Androidスマホでの自動入力機能が1Passwordより出てくる可能性が高いです。おそらくアクセシビリティサービスを使用できるのがBitwardenだけだからだと思います。
1Passwordにはもう少しAndroidアプリの開発を頑張ってもらいたいです。
メールアドレス無限生成機能
Bitwardenはメインアドレスしか自動入力候補に出てこない代わりに、+付きのエイリアス自動生成機能が使えます。AddyとAPNを連携することで捨てアドを無限に生成することも可能。(中級者向け)
ただしこれを使って生成したメールアドレスは新規登録を拒否されることも多いです。
拡張機能からの直接編集
パソコン使用時、拡張機能画面からパスワードの編集が可能。パソコンでの管理が便利です。1Passwordはサイト管理画面からのみ編集可能。
タイムアウト時間をなしに出来る
セキュリティリスクは上がりますが、再度Bitwardenのパスワードを入力するタイムアウト時間をなしに出来ます。1Passwordは12時間で再度パスワードを求められます。
iPhoneやAndroidなら生体認証が可能のためそこまで負担にはなりません。
注意点
Androidスマホしか使わない場合Chromeパスワードマネージャが最強
Androidスマートフォンを主に使用している人にとっては、Chromeパスワードマネージャーが非常に便利です。すべてのサイトに対応し、パスキー機能も備えています。
Googleの垢バンが怖くなければChromeパスワードマネージャで良いです
普通怖くないからGoogleパスワードマネージャでいいね
ちなみにBitwardenはChrome以外のアプリのログインでも使えることがあり入れておいて損はないです。(1Passwordは入れても出てこない事が多いです)
パスキー対応はWindows版とiPhone+1Passwordの組み合わせのみ
パスキーは発展途上なのか、Windows Chrome・Firefoxアドオン(1Password Bitwarden共通)かiPhone Safari+1Passwordの組み合わせでしか作動しません。 (2024/02/08現在)
どうしてもAndroidでパスキーを使いたい場合、Googleパスワードマネージャしかありません。
よくある質問
今までのパスワード管理ソフトから簡単に乗り換えられる?
乗り換えられます。ほぼすべてのパスワード管理ソフトがCSV形式でエクスポート出来るようになっているので、そのファイルを1PasswordもしくはBitwardenにインポートするだけです。
Chromeなら設定➡パスワードと自動入力➡パスワードマネージャからエクスポートが可能です。
ただしパスキーは引き継げなかったのでやり直しです。
今後パスキーは間違いなく主流になるので今のうちに乗り換えたほうが得策です。
パスワード自動生成した文字列がわからなくなるリスクは?
パスワード自動生成した文字列の履歴が残るので、全く無いとは言えませんが限りなく低いです。
「自分で覚えられないパスワードで大丈夫かな」と一番の不安はこれでしたが今のところ杞憂に終わっています。万が一わからなくなってもサイトごとにパスワード復旧の何らかの対策は用意されていることが殆どです。
1Passwordの社員が不正に顧客のパスワードを持ち出しするリスクは?
このリスクはありません。
なぜならエンドツーエンド暗号化という方式で、1Password側は個人の登録したパスワードが何であるのか見えないような仕組みを採用しているからです。これはBitwardenでも同じです。
有料の1Passwordはお金払わないとどうなる?
パスワードの新規登録ができなくなります。データは消えません。過去のデータは自動入力も引き続き可能。有料が嫌になったらデータをエクスポートすることも可能。
1PasswordやBitwardenにログインするパスワードが漏れたら終わる?
終わります。
ただしこれは標準パスワードマネージャーでも同じことが言えます。1PasswordもBitwardenもAuthy等で2段階認証を掛けることが出来るので、リスクの軽減は可能です。
1Password限定ですがSecret Keyを入れないと新規端末でログインできないようになっています。いわゆる秘密鍵であり、これのおかげでランダムアタックによる不正ログインは何億年掛けても出来ずデータ流出もサービス開始の2016年から今まで一度も無いらしいです。
まとめ
- スマホとWindowsパソコンを使う➡1PasswordまたはBitwardenが絶対おすすめ。iPhoneをよく使う場合は1Passwordが、Androidをメインにしている場合はBitwardenが向いています。
- iPhoneだけを使用➡iCloudキーチェーンか1Passwordが適しています。無料ならBitwardenですが、iPhone上でのパスキー非対応が欠点です。
- Androidだけを使用➡Googleパスワードマネージャーが便利です。
僕はWindowsもAndroidもiPhoneも使用しているので1Passwordにしました。
特にiPhoneは1Passwordがネイティブアプリなのではと錯覚するほど洗練されています。
あとは月額300円-500円を出せるかどうかで決めてしまってもいいと思います。
1Passwordを安く買う方法 (PR)
1Passwordは2週間無料で使えます。2週間毎にアカウントを新規作成しパスワードのエクスポート➡インポートをすれば無限に使えます。
ただし月額300円程度のサービスでそこまでする必要はなく、使えると判断したらソースネクストか楽天、Amazonあたりで3年版を一括購入したほうが良いです。
Googleプレイストア App Storeは月額500円ですが、ソースネクストの3年版は1ヶ月あたり300円程度になります。ファミリータイプは5人まで使えますが価格はおよそ倍になります。
サービス名 | 料金体系 | 料金 | 1ヶ月あたりの料金 |
---|---|---|---|
Google Play Store / App Store | 月額 | 500円 | 500円 |
ソースネクスト 3年版 | 3年一括 | 約11,000円 | 約300円 |
2024/02/08現在、楽天が一番安いです。日によって異なるので念のため全部確認してください。
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